空亡とは、命式の「抜け」を示す概念

空亡(くうぼう)は、四柱推命で使われる概念のひとつで、命式の中に空亡に当たる干支があると「その柱の働きが表に出にくい」「途中で抜けたようになる」と考えます。空になっているからこそ、逆にそのテーマへの関心やこだわりが強く現れやすい、と読む流派もあります。吉凶を直接決める星ではなく、命式の読み方に厚みを持たせる補助線として使われることが多いものです。

空亡の仕組み:6つの「旬」で決まる

十干と十二支を組み合わせると、六十干支(六十甲子)になります。天干は10個しかないため、干支を順に並べていくと、地支はひとまわりごとに2つあまります。この「あまった2地支」が空亡です。干支は10個ずつのグループ(旬)に分けられ、空亡は次の6組に定まります。

旬空亡になる干支
甲子旬(こうしのじゅん)戌・亥
甲戌旬(こうじゅつのじゅん)申・酉
甲申旬(こうしんのじゅん)午・未
甲午旬(こうごのじゅん)辰・巳
甲辰旬(こうしんのじゅん)寅・卯
甲寅旬(こういんのじゅん)子・丑

たとえば日柱が「甲子」の人は戌と亥が空亡で、命式のほかの柱に戌や亥が登場すると「空亡がある」命式と読みます。自分の日柱の確認方法は、四柱推命の基礎ガイドで解説しています。

空亡の調べ方(手順)

手作業では組み合わせの見落としが起こりやすいため、無料の四柱推命ツールで命式を出してから確認するのが確実です。

各柱に空亡があるときの見方

どの柱に空亡があるかで、読み方の焦点が変わるとされます。あくまで傾向のヒントであり、決めつけではない点にご注意ください。

また、大運や年運で空亡の干支が巡ってくると「空が埋まる(填実)」と呼ばれる見方があり、その時期にそのテーマが具体化しやすいとも言われます。運気の流れの読み方は、大運とは?の記事を参照してください。

天中殺との違いは?

検索では「空亡=天中殺」とひとくくりにされることもありますが、両者は別の体系です。天中殺は家相や気学の系統で使われる用語で、生まれ年の十二支の組み合わせから出します。空亡は四柱推命の命式の中で、日柱を基準に6つの旬から出します。呼び方の雰囲気は似ていても、出し方も意味合いも異なるため、混ぜて読まないのが基本です。

空亡は「凶」なのか

古典的な扱いでは忌むべきものとされることもありましたが、現代の実践系の読みでは「そのテーマの感覚が標準から外れやすい」程度の補助情報として扱われることが多いものです。命式全体のバランス(五行が足りないときの読み方や通変星の見方など)と合わせて初めて生きてくる情報であり、空亡ひとつで運勢を決める使い方は避けるのがおすすめです。

まとめ

空亡は「日柱の旬から決まる、あまった2地支」というシンプルなルールで出せる、命式読みの補助線です。仕組みを知っていれば、自分の命式でもすぐ確認できます。占いの情報は、医療・法律・金融に関する助言ではなく、自己理解と会話を楽しむためのものとしてお使いください。